お面ライダー「ストロングゼロ文学」@ゴクおじ

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世之介日記VOL.3.1 転勤編

この会社に入社して6年。ついにおれにも転勤の辞令がきた。

いろいろあったこの支社との別れはさみしいが、また新しい出会いもあるはずだ。

SちゃんやKちゃんとの思いで。

新入社員のとき、めちゃくちゃ恋したけど成就しなかったNちゃん。

高校の制服を着てデートして、一度だけキスをしたTちゃん。

先輩が好きなんです!と一緒に写真を撮ったり、手をつないで飲みに行った後輩のAちゃん。

みんな、また会う日まで元気でいてくれよ。

 

 

新しい職場にいたYさんは一回り上の主婦だ。

明るくて世話好きで、若いころはさぞモテたろうという美人。

その人が明らかに俺を意識していた。

何度も飲みに行ったり、ドライブに連れていってもらったりした。

しかしそのころ、まだ20代半ばのおれは熟女適正がまるでなかった。

ある日彼女と一緒にいて帰るとき、さみしそうな彼女にキスをした。

それしかできなかった。

やがて彼女は後輩のKくんと付き合うことになった。

 

それと同時期に、おれは各部署共通の事務所で決まった時間帯に会う別部署の女性のことが気になっていた。

同いどしか少し若いくらい。

身長150ちょいと小柄だけどメリハリボディ。

目がぱっちりで好みど真ん中だった。

仕事での接点はまるでないが、その時間になると自然と事務所に足が向かい、おれと彼女、Iちゃんは挨拶から軽く会話をするようになる。

ふと気が付くと、Iちゃんからのアプローチが多いように感じていた。

まさか気があるのか?

確信が持てないおれは、踏み込めずに数日を過ごした。

 

そんなある日、異動する前の事業所の後輩と仕事の電話をしたときのことだ。

 

「おお!久しぶりだな!元気でやってるか?その件はこうこうだからこれで大丈夫だぞ。」

 

仲良くしていた後輩に要件をつげ、電話を切ろうとしたとき後輩がこう告げてきた。

 

「先輩、そちらの事業所にIちゃんっていますよね?あの子、おれの同期なんですよ。それでこの前電話かかってきたんですけど、先輩のことが気になってるようなんです。だからおれ、先輩は結婚してるからあきらめろよって言っておきました!」

 

後輩よ、余計なこと。。。ではないか。うん、そう言うのが普通だよな。

 

とにもかくにもIちゃんがおれに気があることはわかった。

あとはいかに仲良くなっていくか、だけだ。

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

後半へ続く

 

注:これはフィクションです。妄想です。