お面ライダー「ストロングゼロ文学」@ゴクおじ

酔いどれオヤジのツイッターで書き足りなかったこと。ツイッター https://twitter.com/strong0novel

世之介日記VOL.3.2 転勤編

数年たってからの話。

とあるSNSでYさんと再会した。

紆余曲折の人生を送っているようで、一番驚いたのはまだ後輩と付き合っていて、しかもDVを受けているらしい。

家族にばらすと脅したり、会えないと殴られるとか・・・

そんな後輩には思えなかったのだが、男性と女性の前では態度が違うタイプだったみたいだ。

もちろんおれは救うことはできないし、話を聞いていると相互依存している様子だった。

女に暴力を振るうってどういう気持ちなのか・・・

まったく理解できないことにおれの心は揺れた。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「こんにちは。」

 

「こんにちは~。」

 

今日もIちゃんは素敵な笑顔で挨拶を返してくれる。

 

「実は昨日、後輩のSくんと話ししたんだよ。同期なんだってね?」

 

そう告げると、Iちゃんは顔を真っ赤にして照れながら

 

「そ、そうなんです!い、いろいろ聞いちゃいました?」

 

「うん、ごめん。聞いちゃった。せっかくなんだし仲良くしようよ。」

 

「ありがとうございます!よろしくお願いします!」

 

こうしておれとIちゃんの距離は一気に近づいた。

事務所で二人のときは仲良く話し、一緒に帰る算段をつけ、こっそり待ち合わせをして二人で帰るようになった。

飲みに行き、手をつないで帰るようになった。

そしてある休日、おれはシルビアを走らせてIちゃんを迎えに行った。

 

思っていた以上におおきなバストのIちゃん。

実は少し年上で、経験豊か。

情熱的な情事におれは溺れていった。

 

1年もしなかったろうか。

彼女は会社を辞めた。

何年かしてから、風の噂で彼女が結婚したことを聞いた。

きれいに恋愛し、きれいに終わった恋愛上手の年上Iちゃん。

今は幸せでいてくれることを願うばかりだ。

 

そしておれはその事業所で精神を病むことになる。

遊びすぎた天罰か、おれは全てを失うことなった。

 

しかし、世之介が死ぬことはなかった。

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

注:これはフィクションです。妄想です。