お面ライダー「ストロングゼロ文学」@ゴクおじ

酔いどれオヤジのツイッターで書き足りなかったこと。ツイッター https://twitter.com/strong0novel

世之介日記VOL.4.1~絶望編~

男は恋愛を上書き保存できない。

別フォルダに保存する。

とは言われているが、それは本当だ。

だって、おれがそう。

過去に関係した女性(疎遠になった男友達もだけど)たちは、スマホの電話帳に全員残っている。

 

LINEが登場してから、自動的に友達に追加される機能ができ、たまに過去の人たちの生活が垣間見えることがある。

 

Aちゃんはおれが教育した後輩と結婚したようだった。

たしかに同じ部署なので、どこかでつながりがあってもおかしくない。

ありふれた苗字ではない後輩と同じ苗字になったAちゃん。

あいつはいいやつだ。幸せになっていてほしい。

 

 

 

イカとか大きな果物では例えられない。

おれの上で暴れる巨乳を表現するなら、アメフトであっちこっちでもみくちゃにされているフットボールのようだ。

顔を埋めたら窒息死しそうな、AVというファンタジーでしかみたことのないIカップにおれは溺れはじめていた。

 

しかし、マジメキャラだと思っていたAちゃん。

本命は補佐社員のほうで、おれとは遊びだった。

数回の逢瀬のあと疎遠になり、先輩が異動した職場に留まる理由はなく、ほどなくしておれは職場を後にした。

 

それから1年。

またしてもニート生活が始まる。

 

起きてネットをつけ、常駐サイトを周回する。

マンガを読む。

めしを食う。

夢みがちなことしかできないおれは、将来はバーを経営すると妄言を言い、夜は焼酎バーでバイトしたりしていた。

そのバーでも使い物にならず、叱られてばかり。

帰り道はまだあった赤線地帯をひやかしながら現実逃避をし、己の無力さに打ちひしがれていた。

 

そんな日常の救いはやはりネットであり、仲間が集まるとあるサイトだった。

そこにはおれと同じように常にオンラインしている連中がいて、お互いの傷をなめ合っていた。

オフ会なども行われるようになり、新たな出会いが始まった。

 

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次回予告「IT編」

 

注:これはフィクションです。妄想です。