映画「ジョーカー」を観て
コロナ休暇でさすがに暇になってしまい、普段はあまり観ることのない映画を観ました。
以前から気になっていたジョーカーです。
そりゃあ映画なので演出は過剰ですし、舞台が外国だから部分的に違和感はあるでしょう。しかし、一番思ったのが
これ、今の日本そのまんまじゃん
でした。
国民は貧困化し、格差は拡大。
独り住まいの世帯が約4割、非正規雇用も4割。
独り住まいが増えるということは婚姻世帯は減り、結婚はもははぜいたく品。
職を失ったとたん、明日食うものに困り、助けてくれる親兄弟はいない。
行政には膨大な書類を求められ、申請しても救われず。
世間からはそれは自分の努力不足とののしられる。
まるで、平成が築いてきた日本社会そのままでした。
日本でもミニジョーカーがあちこちで出現するのもうなずけます。
成長を経験したことのない若者は政治をあきらめるか、経路依存にはまり与党を支持。
逆に成長の中で社会人を過ごした経験を持つ団塊世代は、現代の貧困や格差が見えず、やはり経路依存にはまり与党支持。
ある程度成功した人はより自分たちの利益を追求するため、自己責任論を振りかざして最悪の改革路線を突き進む維新を支持する。
どちらにころんでも分断、分裂、社会の破壊が進んでいます。
嫌です。
ジョーカーにこれ以上出現してもらいたくないし、自分もいつジョーカーになるかわかりません。
この映画を観る機会があった人は、いやあ、悲惨だなあ。で終わらず、どうしたらいいのか考えてみてはいかかでしょう。
成功している人もつらい生活をしている人もみな、日本人です。
助け合って生きていきたいものです。