お面ライダー「ストロングゼロ文学」@ゴクおじ

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世之助日記VOL.5.3~IT編R~

Rちゃんとはその後数年いい仲を続けた。

彼女が看護師になり、再婚し新たなスタートを切ったころ、俺も新たなスタートを初めていた。

似たような境遇でもあり、いい仲間という関係が数年続いた。

今はどうしているのだろう。

再び離婚をしたという話を聞いたが、その後音沙汰はない。

 

 

彼女の告白は割と衝撃的だった。

 

「私、ゆるいって言われたことがあるの。本当にそうかためしてみてくれないかな?」

 

もちろん、おれに下心がなかったわけじゃない。

どタイプのかわいい顔に、服の上彼でもわかる胸の大きい彼女。

友達のような関係を崩すのも嫌だったので、こちらから積極的に仕掛けることはなかったが、こんな相談されてそれを断るわけがなかった。

 

彼女の軽自動車に乗って郊外のホテルへ着いたのは平日の昼間。

お互いの仕事の都合で平日の昼間が逢瀬にはちょうどよかった。

ぶくぶくと泡のたつ大きな丸い風呂に一緒に入り、後ろから彼女を抱きしめた。

思ったとおりの大きな胸。ふんわり包まれるようなやわらかい体。

振り向きざまにされたキスはとろけるようだった。

 

結論から言えば、たしかにゆるかった。

でも、だからといってこっちがイケないとかのレベルではなく、彼女の全体を考えればマイナスになるところはまったくない。

 

当時一人暮らしをしていた俺の部屋に遊びにきたこともあった。

お互いがまんできず、シャワーもあびずに求め合ったこともあった。

彼女を送る駅までの帰り道。笑顔で腕を組んできたそのひとみが忘れられない。

 

そんな友達以上恋人未満の関係は人生で初めてであり、最後だったかもしれない。

あの時部屋に持ってきてくれたブランデーが今でも俺の部屋の棚に並んでいるのは、やっぱり男は別フォルダに保存する生き物だという証拠なのだろう。

 

 

ネット仲間には当然のように男友達もおり、女性と遊ぶよりも男同士でわいわい飲み会やらチャットやらをすることのほうが多かった。

そんな中、そのサイトで一番仲のよかったZに女性を紹介されることになる。

 

 

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次回「VOL.5.4~IT編H~」

 

注:これはフィクションです。妄想です。