お面ライダー「ストロングゼロ文学」@ゴクおじ

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世之介日記VOL.5.2~IT編R~

Kちゃんとは、これからも友達でいようねと言われて、会うことはなかったが連絡はたびたび取りあっていた。

忙しい社会人生活を過ごしているなと思ったら、共通の知り合いと付き合いはじめ、瞬く間に結婚、出産と駆け抜けた彼女。

FBでゆるーくつながっていたKちゃんから、「アルバイトに興味がない?」と連絡があったのは3年くらい前だったろうか。

あ、これはアレだな。とすぐに気が付くが、久しぶりに会いたいという気持ちと、現代のアレはどうなっているのだろう?という興味から会うことにした。

すでに離婚していたが、なぜか生活感にかけた投稿を繰り返す彼女だからきっとアレでうまいことやっているんだろうと思ったが、久しぶりなので会うことになった。

 

会場に到着するとすぐに説明会が始まった。

いかにも高そうなスーツを着込んだ若い男性が、シンガポールのかの有名なホテルから帰ってきたばかり。今度はどこそこの海外へ行くんだという、お決まりの成功者話から始まる。はいはい、すごいすごい。

高額な入会ツールをカードで購入する受講者を冷ややかな目で見ながらスルー。

そしてKちゃんとは昼食をともにし、お互いのその後を報告しあったあと別れた。

こちとら人生約半世紀。申し訳ないがひっかかるわけがない。

とにかく、今Kちゃんが幸せにしているならそれでよかった。

でも、他人の不幸の上に幸せになっているといつかしっぺ返しくるよ・・

なんて、負け惜しみが脳裏をよぎった。

 

 

 

そのサイトで初めて出会った女性はKちゃんだけではない。

いつも一人でそっとログインし、そっとゲームをしているRちゃんがいた。

お互いの力が近いため、よく対戦し、よくチャットをしていた。

23歳だったろうか。

若くして結婚出産、離婚を経験し、現在は看護師を目指して学校へ通っているというRちゃん。

本や趣味の共通点があり、彼女がぜひ紹介したいSFの本があるからということで初めて会うことになった。

 

丸顔で目が大きく、びっくりするほどかわいい顔をした女性だった。

にこにこと趣味の話をして、一緒に行った本屋ではその本を買ってくれた。

俺たちは趣味でつながった友達という感覚になり、飲みに行ったり買い物に行ったりと仲を深めていった。

お互いの恋人のことや、ベッドでのことまで話すようになったころ、ある相談をされることになった。

 

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次回「VOL.5.3~IT編R~」

 

注:これはフィクションです。妄想です。